松前町年齢別人口推移

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松前町年齢別人口推移


【表3 松前町5歳階級男女別人口推移(人数)】
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 この表では、5歳毎の集団が5年間全く自然・社会増減無かったと仮定した「推定」と、実際の数値とを比較し「定着率」を計算している。例えば、昭和50年の5-9歳男性は933人である。この集団が5年間自然・社会増減が無かった場合は、昭和55年の人数は933人のはずである。しかし昭和55年の実調査では901人となっているので、定着率は96.6%と算出している。

 もちろんこんな単純な「推定」は推定と呼ぶに相応しくないが、どの世代がどの時期にどれくらい変化しているかの目安とはなりうると考えられるので、これを利用して松前町の人口変化を見てみる。

 まず全体的な傾向として、15-24歳の定着率が低いことと、25-29歳の定着率が上がることが分かる。これは前者が特に進学・就職で地元を離れる学生の流出、後者はそれが終わり、数年他都市で就業等したものの結婚などで地元に戻ってくる復帰が主要因と考えられ、特に都市以外の地方ではこの傾向が同じで松前に限ったことではない。なお70歳以上も定着率は低いが、これは自然増減無しの仮定自体に無理があり、流出の他に死亡もその要因となっていると推測できる。
 さて、このような中で特異な動きとなっているのは平成2年の定着率80.5%で、これ以外の年と比べてその低さは著しい。男性に限れば76.6%で、昭和60年に松前に住んでいた男性のほぼ4人に1人が5年間で流出した計算になる。さらに昭和60年で15-19歳の男性は、5年間で10人の内6人が流出したことになる。この世代は次の5年間で反動として復帰が他の年と比べて高くはなっているが、そのまた次の5年間で定着率が他の世代よりも下回っており、再流出していることがわかる。同様に昭和60年に25-29歳の男性も、5年間でほぼ4人の内1人が、30-34歳男性も、5年間でほぼ5人に1人が流出したことになり、この時期に将来を担う若い知識と労働力が流出してしまったことがわかる。

 この昭和60年から平成2年の5年間に、ここまで定着率を低下させる要因で「松前線廃止による心理的影響」の他に、これを説明することは難しいのではないかとは考える。松前線利用であった通学通勤者が、廃止による代替バス利用でもその足をカバーしきれないケースは稀で(停留所も増え、逆に便利になっている)、実際の不便よりも「都市と繋がっていない」との心理的要因が、もともと都市への一極集中の世相の中で、他都市への進学・就職・移転の決意を一層助長させ、流出を増やしてしまったのではないだろうか。

資料:各年国勢調査


 

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